年齢別で気をつけること
- 5歳までの
わんちゃん -
※この時期のわんちゃんは元気いっぱいな時期です。
この時期に気をつけたいことは「病気になりにくい習慣作り」です。
この時期の習慣が老後の健康管理に関係してきます。- 基本的な予防
- 年1回の健康診断
- 5歳~7歳の
わんちゃん
(人年齢30~40歳) -
※この時期になると体に変化が現れる時期です。
病気が見つかりやすくなる年齢でもあります。
この時期に気をつけたいことは「シニア期に向けた健康維持」です。
7歳以上になるとわんちゃんはシニア期に入ります。
早い子はこの時期から病気がみつかりやすくもなります。
少しでも「おかしいな?」と感じたら病院へお越しください。- 基本的な予防
- 年1~2回の健康診断
- 7歳以上の
わんちゃん
(人年齢50歳以上) -
※わんちゃんのシニア期に入ります。
この時期に気をつけたいことは「病気の早期発見・治療」
この時期に入りますと少なからず病気が出てきます。
ただし、早期発見ができると重症になるのを防ぐこともできます。
いつもと違うなと感じてきたら病院へお越しください。- 基本的な予防
- 年2回の健康診断
- この時期になりやすい病気を知る
- 介護についての知識
7歳以上になったら注意してあげたいわんちゃんの病気
※飼い主の皆様がわんちゃんの病気にいち早く気づくよう、主に症状について記載します。
※下記の疾患は7歳未満でも起こる場合があります。シニア期前であっても念のため注意は怠らないようにしてください。
僧帽弁閉鎖不全症 | 乾いたような咳(のどに毛が絡まった時のような、あるいは福島では「のざえる」と表現する場合もあります)、疲れやすいなどです。 ※聴診で心雑音の聴取後、心エコー図検査やレントゲン検査で診断します。 |
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子宮蓄膿症 | 元気、食欲がなく水ばかり飲む、典型例では陰部から膿や血膿が排出されるなどです。 高齢犬で起こりやすいのですが、若齢で起こる場合もあります。 |
糖尿病 | 尿の量が増える、水を普段より多く飲む、食欲増加の割に痩せるなどの症状です。 ※合併症に注意(白内障など) |
甲状腺機能低下症 | 全身の代謝にかかわる甲状腺ホルモンが出なくなるため、症状は多岐にわたります。 典型的にはボーっとしている、うごきが鈍い、皮膚・被毛の変化などです。 |
クッシング症候群 | 多食、多飲多尿などの症状です。 典型的にはお腹がふくれてきたり、毛づやが悪くなる、左右対称の脱毛、筋力低下などです。 |
腫瘍 | 乳腺腫瘍をはじめ様々な腫瘍が体表および体内にできる場合があります。 常日頃わんちゃんに接し早期発見に努めることが大切です。体表の場合しこりや体のふくらみなどで気付く場合もありますが、体内の場合は分かりにくいため、定期的な血液検査・X線検査・エコー検査が有効です。 |
関節炎 | 動作が遅くなる、足を時々引きずる、歩き方がぎこちないなどの症状です。 |
白内障 | 目の奥の水晶体が白く濁ってきて、進行すると視力が低下し失明してしまう事もあります。 |
膀胱炎 | 頻尿や尿が出づらい、血尿、尿が異常な臭いがするなどです。 ※細菌感染によるものが多いのですが、結石や腫瘍が原因の場合もあるので注意が必要です。 |
認知症 | 昼夜逆転、徘徊行動、夜中に単調な声で鳴き続けるなどです。 |
その他気をつけたいこと
- デンタルケア
- 自分で歯磨きが出来ないわんちゃんには人間と同様に、お口のトラブルが多くあります。
歯石や歯周病など放っておくと歯がボロボロになったり、臭いの原因になります。
また、歯周病が原因で心臓病になることもありますので日ごろのケアが重要です